描くことが楽しいから。
多くの人に見てもらいたいから。
それが僕が絵を描き続ける理由。
Vol002. 長島 弘之
木材に個性的なキャラクターを独特のタッチで描く、長島弘之(701)さん。
栃木・足利の自宅兼アトリエのこと、制作活動へのこだわり・・などについてお話をお聞きしました。
- 普段は地元の栃木・足利でどのようなアート活動をなさっているのでしょうか?
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メゾネットタイプのアパートを自宅兼アトリエとして、そこで制作をしています。1階の部屋をアトリエに。その奥にはキッチンとダイニングがあって、2階は寝るための部屋。 2人の子どもたちも絵を描くのが好きだから、休みの日には、そこで一緒に描いたりもしますよ。アトリエには僕の作品、子どもの作品、気に入って買った作品がたくさん並んでいます。
以前は東京のデザインフェスタギャラリーに出展したり、 横浜のハーブ料理店「草木土」で展示をしたりもしていました。 最近は、年に1回、群馬・桐生にある「フランス菓子MIYAKE」で個展を開いています。そして僕の絵を気に入ってくださった方からオーダーをいただいて描くことも。 たとえば、桐生の美容室「Sadhu」とか。ショップ関係が多いかな。
- 現在35歳とのことですが、いつ頃からどのようなきっかけで絵を描き始めたのでしょうか?
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描き始めたのは20年近く前。当時は、アンディ・ウォーフォールやジャン・ミッシェル・バスキアがまだ生きていて彼らが全盛の頃でした。 ウォーフォールの100号のシルクスクリーンが数百万円ぐらいで、ギャラリーで売られていたし、いろいろな作家や作品を知ることができた。 僕の場合、絵の学校に通ったわけではなく、たまたま描き始めたら面白くてはじめたんです。 その頃は音楽もやっていて、キャバレー・ボルテールが好きで、僕もノイズをやっていて。 もちろん今でも音楽はすごく好きだけど、徐々に絵の比重が大きくなっていきましたね。
- 長島さんの作品には個性的なキャラクターが登場しますよね。昔からこのような作品を?
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最初のころはポップアートやアクションペインティング、グラフィティに興味があったから、もっと抽象的な作品が多かった。 でも最初から、キャンバスに絵を描くスタイルではなく、ベニヤや木材に描いていました。キャンバスの目が好きじゃない。 それにキャンバスや紙とちがって木は余白を埋める必要もないし、木目を残すのもいいから。 そして筆の代わりに針金の先にアクリル絵の具をつけて描いたり、チョコレートで描いたり、本当に自分のやりたいようにやっていましたね。
- 人を描きはじめたのは?
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今から7、8年前だったと思います。 桐生の「大川美術館」に行った時、松本竣介さんの人物画に惹かれたのがきっかけ。 それから2年ぐらいは毎日デッサンを繰り返しました。そうしているうちに、自分の描きたいもの、『頭でイメージする人』が書けるようになったんですよ。 僕の場合は、どんな人を描いても自然と同じタッチになる。 オーダーしてくれる人もそのタッチを気に入ってくれているからだろうし、写実的な注文はあまりありませんね。
- 色合いや技法も特徴的だと思うのですが、使う画材にこだわりはありますか?
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新作の「2006’の群集」シリーズや 「2006’の女の子」シリーズにも使っているんだけど、 日本画の裏打ちに使用する「鳥の子紙」。木の上に貼ってその上から描く。 ペンや刷毛のすべりがよく、丸がキレイにかけるし、絵の具の吸水性もいい。そして丈夫。 あと欠かせないのが粗粒子のジェッソ。普通、ジェッソは下塗り使うんだけど、僕は水の代わりにジェッソをアクリルに混ぜて使っています。 ジェッソをベースにいろんな色を5:5、8:2と混ぜて。同じ色を何層も塗り重ねて作品を仕上げていきますが、 重ねれば下に塗った色は出てこないし、色の区分けがはっきりとできる。このゴツゴツした感じはそれ。 そして筆は面相筆。最近はペン画が多いので、それは1.0ぐらいの太めの油性ペンで描いていますね。
- 最近の制作活動のテーマはありますか?
- とにかく『ストレートなものを描く』。ここ1、2年は頭の中に浮かんだら、下書きを起こさず、そのまますぐに描く。 3,4ヶ月同じスタイルで書き続けてシリーズをつくることもありますよ。たとえばアートメーターにも出した 「Chocolate」のシリーズ。 「Snoo Zoo」シリーズはサンリオのキャラクターを自分なりの解釈で描いたシリーズでした。 続くときは数年そのシリーズのこともありますが、気づいたら描かなくなっていたということもありますね。
- 自分の気持ちに忠実に作品をつくってこられたんですね。
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僕は自分の好きなものを描き続けていきたいと思う。 最近、個展をしていないのも、個展のために、個展用のコンセプトでつくることが嫌になってきたからです。 絵が売れたとしても、そのお金は生活費ではなく、画材代。絵での収入は材料費になるぐらいでいい。 売れること自体が目的ではなく、描くことが楽しいからずっと書いてきたんです。たくさんの人に見てもらえることが一番の目的です。 僕の場合、大小あわせれば1年に100〜200の作品をつくっていますが、アートメーターは、これらをどんどん発表していける場だから、いいんじゃないかな。 家に置いておくよりもいろいろな人に見てもらえますからね。
- 最後にひとつだけ、今日絶対にお聞きしようと思っていたことがあるんです。長島さんの画家名の『701』、この意味は?
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僕リーバイスの701が好きだったんです(笑)。だから名刺もこのマーク。 ちなみにこの名刺のキャラクターはピノキオを自分なりの解釈で描いた。 鼻が鳥に、手は魚に食べられちゃっているんですよ。ディズニーはピノキオとダンボ、バンビ、そしてスティッチが好きなんです。 それらをモチーフに描くこともありますよ。酔っ払っちゃったダンボとかね。
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シュークリームと戯れる女の子です。ベッドルームやリビングにいかがですか。奇麗に、淡い色合いの額でおさめられています。