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私が選んだお気に入りART

私が選んだお気に入りインタビュー

有坂塁(アリサカルイ)氏:

シネクラブKino Iglu(キノ・イグルー)代表。 2003年創立のシネクラブ。映画館をはじめ、カフェ、ギャラリー、本屋、雑貨屋、学校などで世界各国の映画を上映している。上映作品は毎回、空間に合わせてセレクトしている。少人数の小さな映画会で、お菓子やお酒、コース料理なども楽しめる。

アートに関わる著名人が選ぶART-Meterおすすめ作品を紹介するコンテンツ。
1ヶ月にひとりずつ、リレーでつなぎます。

私の選んだArt-Meter作品

創った人と欲しい人を結びつけるという「Art-Meter」のコンセプトに基づいて、シンプルに自分の好きな/気になる作品を選びました。

作品タイトル:オリエンタルレインボー

作品タイトル

「オリエンタルレインボー」


有坂氏コメント

赤、緑、黄、赤。鮮やかな4色と、それぞれの色が重なり合った部分とが見事なグラデーションを奏でていて、見ていて心が踊ります。暖かみのあるシンプルな部屋に合いそうですね。映画のポスターとしては、ビリー・ワイルダーの『お熱いのがお好き』のようなソフィスティケートされたラブコメディにぴったり。この映画はモノクロなんですけど、作品全体に鮮やかな色を感じます。陽気な登場人物や音楽の力なのでしょうか。

作品タイトル:よがり

作品タイトル

「よがり」


有坂氏コメント

ウルグアイの『エルサ&フレド』という映画があります。恋をするにも夢を見るにも年齢は関係ないと教えてくれる、遅咲きの恋に落ちた、エルサとフレドの物語。僕は、FOOTOさんのこの作品を見ていて、『エルサ&フレド』のことを考えました。ゆったりとした時間の流れ、赤と青が互いを支えあっているようなその姿。映画と同じ印象を受けました。きっと心が優しい方なのでしょう。ボーっと見入ってしまいます。

作品タイトル:レストラン

作品タイトル

「レストラン」


有坂氏コメント

映画のワンシーンのようです。レストランで食事しているのに、全然楽しそうな印象を受けない。この人は何を思い、なぜ一人で食事をしてるのでしょうか。前後のストーリーを想像してしまいます。まるでアキ・カウリスマキ映画の食事シーンのよう。とても好感が持てます。壁の余白や斜め上からのアングルもいいですね。

トリュフォー、ある映画的人生

タイトル

「トリュフォー、ある映画的人生」

山田 宏一/平凡社 1991年


有坂氏コメント

この本を読んではじめて、シネクラブという映画文化があることを知りました。 “自分たちの力でフランス映画を変える”。恐ろしいほどの真っ直ぐな思いに、強く心を動かされます。現在の仕事をするきっかけにもなった、とても重要な一冊。時代が変わり始めた、1950年代のパリの空気を見事に捉えています。

チェブラーシカ 配給日誌

タイトル

「チェブラーシカ 配給日誌」
吉田 久美子/チェブラーシカジャパン 2004年


有坂氏コメント

「子供も苦手、子猫も子犬も嫌い、キャラクターグッズなんて全然興味がない。でも一瞬で、チェブの虜になった…」 まさに運命の出会い。吉田久美子さんは会社を辞め、何と自らの資産で映画を買い付け、上映までこぎつけたという強者。 “頭ではわかっていても、どうしても一歩が踏み出せない”という人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

小津安二郎の食卓

タイトル

「小津安二郎の食卓」
貴田 庄/ちくま文庫 2003年


有坂氏コメント

小津映画の登場人物はよく食べる。すし、うなぎ、ラーメン、とんかつ、カレーライス… グルメであった小津安二郎の「食」へのこだわりのみに焦点を当てた好企画。小津の映画を見るたび、日本人であることに誇りを感じます。世界に誇れる芸術のひとつ。

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