街の中の林檎5

日々の中心に、ふたつの林檎がある。

繰り返される毎日の中に、ふと立ち止まりたくなるような静かな律動。
対になった林檎が、まるで日常を見守る記号のように配置されています。周囲のパターンや色のリズムは都市の喧騒、けれど林檎の中にはどこか温かく、柔らかな時間が流れている。
鮮やかなオレンジとコバルトブルーの対比が、日常と非日常を同時に描き出します。観る人の中にある「都市生活のリズム」と呼応するような作品です。