
「たわわ」
油彩、キャンバス
横 27.3cm × 縦 22cm (F3号)
心を豊かにしてくれる日本の情景
散歩をしていたら、道端にたわわに実がなっている柿の木を見つけました。眺めていると、その様子がなんだかとても満たされているように感じられて、私自身が豊かな気持ちになったので、その様子を描きたくて制作した作品です。
祖父が、私たち孫の誕生を祝して庭に8本柿の木を植えたので、秋はいつも柿がおやつでした。そういう、幼い頃の記憶とリンクしたのかもしれません。
バーミリオンを使っているのですが、この色を使う時はすごくワクワクして、高揚感があります。柿の色とバーミリオンが、私の好きな色ですね。背景に何も描かないことによって、柿が引き立ち、より上品な雰囲気に仕上がった気がします。
画材は油彩ですが、支持体上に描くのは日本画というか、水彩画というか、軽めの雰囲気を出したいと思っています。画家の山口晃先生が、油彩で日本画みたいに描かれているんですよね。その作風が、本当に素敵で大好きなんです。最近は、油彩画だけでなく日本絵画も好きなので、山口先生みたいな方法で絵を描きたいと思っています。かつて住んでいた岡山は、水墨画や日本画になりそうな、自然豊かな風景が多いんですよ。以前はそういう風景も油絵らしく厚く塗って描いていましたが、重厚感のある表現に違和感を感じて、柔らかな日本画風に描くようになりました。筆も、敢えて水彩筆を使っています。もともとは水彩画の柔らかい雰囲気が好きだったので、こういった技法での制作は、自分自身の原点に戻ってきているような気がしますね。
油絵作家の野田弘志先生も仰っていますが、日本の風景は油絵では描きにくいんですよね。 やはり西洋と比較して湿度が高いので、水分を含む描画材で描く方がしっくりくるみたいです。先生は油彩画が描きやすい湿度の低い北海道にアトリエを構えられたほどなんですよ。とても共感しました。
基本的に、身近にある感動した風景を描いているので、住む場所によって描き方は変化するかもしれませんね。今見ている景色ならではの描き方が、きっとこの「たわわスタイル」を作ったのだと思います。

「サークル」
油彩、キャンバス
横 27.3cm × 縦 22cm (F3号)
自然を堪能できる静かな世界
こんな風に輪になって咲いている花を見たのが初めてで、EXILEの「Choo Choo TRAIN」の振り付けみたいで面白いなと思って描きました。同じ種類の花がいろいろな角度で咲いている様子が1枚の画面に納まっているのがいいなと。自然の中だからこそ、綺麗な円ではないところも気に入っています。
これは大阪の貝塚に住んでいた時に撮ったものを描きました。当時、波打ち際の白い波を見るのが大好きで、時間が経つのを忘れてよく眺めていたのですが、その白い波を描いた絵は、すぐ売れたんです。やはり自分が大好きな風景を描いた作品はすぐ売れるんだな、と思いましたね。
自然を感じるのが好きなんです。田舎で育ったせいか、自然がないと生きていけないところがありますね。誰もが仕事や学校で忙しいと、自然の中に生きていても、その中の景色を堪能することを忘れがちですよね。私もそういう時があるので、だからこそ散歩をするとか、自然を感じられる時間を大切にしたい気持ちが、絵として表現されるんじゃないかな、と思います。

「アンニュイ」
油彩、キャンバス
横 22cm × 縦 27.3cm (F3号)
大人の女性を感じさせるアンニュイな薔薇の花
元気な花の姿を描いている絵は多いですが、こちらは枯れかかった、しおれた花を描いた絵です。やはり咲いているお花の方がいいのかな、とは思いながらも、私はこのしおれ具合というか、クタッとなっている雰囲気が良いと思ったんです。
「アンニュイで、けだるそうにしている大人の女性のように見えました」というコメントを作品につけていますが、けだるい瞬間というのは、リラックスしている時間でもあるのかなと思って。色のトーンからも、力が抜けている感じが見て取れて、そういうのが魅力的に見えて描きたくなったのかもしれません。緑が強い絵画ですし、リラックス空間にもとても合うと思います。
MIKIE
自然を愛し、その空気を堪能する日々の中で、ご自身の心が動いた景色を切り取り、絵画として表現している。油絵という道具を使いながらも、巧みな技法で日本の優しい自然を表現されている。
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