
「いつまで閉じ込めるつもり?」
アクリル、キャンバス(木枠付/布張り)
縦 60.6cm × 横 50cm (F12号)
奇妙な世界の表現
二部作の内の一作品で、ポイントは線の精度です。デジタルで表現されるような、アニメのような、くっきりとした黒い線や影をアナログで再現しているところですね。ノイズのようなエフェクトも気に入っています。
現実の人間から離れたプロポーションをデザインし、何となく余裕のある雰囲気というか、人間らしくならないようにしました。ただ、見る人にストレスがないように、最低限の部分、例えば目と耳の高さや、顔の大体の骨格は現実に倣って描いています。最後に鼻を入れる予定でしたが、ない方が全体的な締まりが良かったので、デフォルメする段階で排除しました。目と目の間の余白が少なくなるなど、均一な雰囲気がなくなってしまいますし、急にリアリティが出てきてしまうんですよ。閉塞感というか、こちら側の世界とは違う雰囲気、絵の中だけの世界を表現するために、この現実離れした青い色を使っています。
それらによって表現、維持されている奇妙な世界観を感じていただけたらいいなと思います。

脳内ハイボルテージ
アクリル、キャンバス(木枠付/布張り)
縦 60.6cm × 横 50cm (F12号)
制作段階で実感したこの絵、この色彩の力強さ
激しい音楽を脳内再生している女の子がモチーフになっています。サークルでバンドをやっていて、演奏する機会も聞く機会も多いので、音楽からもインスピレーションを受けますし、モチーフの一つとして使うことも多いですね。激しい音楽を聞いている時は、トゲトゲしいというか、爆発しているイメージというか、この作品のような雰囲気になりがちです。
この絵は特に、線の精度、画面全体の力強さ、それから色使いが気に入っています。赤・黄(緑)・青の三原色なのですが、ネオンみのある緑寄り青や、黄色と赤の彩度が高いながらも、黒でしっかりと色面分割することによって何が描かれているのかわかりやすいですし、この絵の力強さを描いている瞬間にも感じていました。
脳みそ部分を目立たせたかったので、彩度と明度の低い赤と黄色をぶつけ、より強調されるように調整しました。顔の色も、どうしてこの色を選べたのか自分でもよくわからないのですが、全体的に赤系で統一したくて現実と外したのかなと思います。

激昂
アクリル、キャンバス(木枠付/布張り)
横 60.6cm × 縦 50cm (F12号)
シリーズ化を検討中?!「強い感情」を表現する絵画
自分の中で最もうまくいった作品で、出品してから売れるまでのスピードがめちゃくちゃ早くて嬉しかったですね。精度はもちろん、一部分である目をクローズアップして描いているので、眉間の皺や、線そのもののニュアンスが細かく出せているところがポイントです。
この作品で初めて目以外を単色で塗りました。自分の中で新しい塗り方、新しい色選びができた作品です。「怒り」の感情は描きやすいですし、共感性が高い気がします。悲しい人や嬉しい人よりも、怒っている人の方が、慣用句でも眉間に皺を寄せる、などの表現があるように、これだったら怒っているでしょ、というのが伝わりやすいですよね。感情の数値が大きい気がするので、モチーフにすることがたまにあります。
ARI
美術大学入学当時、並行していくつもの課題を忙しくこなすうちに、本来の「絵を描くことが好き」という気持ちを忘れかけていることに気付き、その気持ちを取り戻すため、そして課題では消化しきれない創作意欲を満たすために始めたアナログ制作。その絵画の方向性、奇妙な世界観を放つ人物画が多くの人に受け入れられ、人気を博している。
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